- 2020/08/05
この言葉は、いろいろな場面で使われますね。登山の時や習い事が上達した時にも使います。
昨年、20年目にしてようやく佐賀県の肝癌死亡率全国ワースト1を脱却することができました。
肝癌対策に関わってきた一人として、まさに、やっとここまで来たか〜!という思いです。
これもまた、肝臓専門医だけでなく、かかりつけ医、行政、医療スタッフの努力の賜物だと思います。
図に、平成元年から30年までの死亡率の変化を佐賀と全国で比較したものを示しています。
今では、肝癌の原因も10年前とは様変わりしました。C型肝炎は経口剤でほとんど治癒しますし、B型肝炎も経口剤で抑制できるようになりました。
最近では、脂肪肝に関係する肝癌が増えてきており、今後はその対策が大事です。
先に述べました通り、佐賀県は、肝癌死亡率全国ワースト1脱却に大変な時間がかかりました。これは、肝炎ウイルス陽性者が他県と比べ多かったからです。
しかしながら、脱却したとはいえ、全国平均と比較するとまだ大きな差があります。
これからも、肝癌死亡率を下げるため、予防・検診・診断・治療と、佐賀県全体での医療連携の推進に、より一層取り組んでいきたいと思っています。
(今後も、肝臓病や生活習慣病について情報を発信していこうと思っていますのでよろしくお願いします。
約10年前に書いた肝癌についての短文もつけていますので読んでみてください。)
令和2年7月 記